【執筆者】
英語講師ベル
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英語講師歴7年。カナダ留学中に英語指導する資格を取得
外資系企業へ転職サポートで、メルマガ登録者5,000人以上
作成した英会話アプリTalk Trainerが地上波テレビの取材を受ける
どうもベルです。
英語をリスニングしたときに、
「早い英語がまったく分からない…」と感じたことありませんか?
実は「早い」のではなく、発音が変化して「省略」されてるだけなのです。
今回は、リスニングが苦手な方、基礎から学びたい方に向けて
- 6つの音声変化の基本ルール
- リスニング音声付きで解説
- 変化した音声を英語アプリで無料練習する方法
について紹介します。
まず結論から先にお話ししますが、
英語の音声変化には「短縮・連結・脱落・同化・弱形・ラ行化」といった6つのルールがあります。
英語をしゃべるのも、聞きとるのも、
この6つの変化を知ってないと絶対に上達しません。
僕自身、学校で教えてもらえず
受験のときに知らずに苦労したのですが、
6つのルールを知ってからはどんどん上達していきました。
なので知識としてまず知り、
この記事で紹介する練習方法で
英語スキルを向上させてくださいね!
では早速紹介しますね。
英語の音声変化とは?
代表的な音声変化は次の表のとおりです。
音声変化 | ルール | 例 |
---|---|---|
短縮 | 2つの単語がつながる | I am ⇒ I'm |
連結 | 「子音」+「母音」で音がつながる | keep an eye ⇒ キーパナァイ |
脱落 | 「破裂音(p,b,k,g,t,d)」+「子音」で音が消失する | Good morning ⇒ グッモーニング |
同化 | 砕けた会話で発音変化 | going to be ⇒ gonna |
弱形 | 「機能語(a,the,toなど)が弱く発音される | a dog ⇒ ァドッグ |
ラ行化 | t が柔らかくなり「ラ」行化(アメリカ英語が多い) | party night⇒ パーリーナイト |
このリスニングなんだか聞きとりにくいな…
と思ったら、上記の表のどれかの音声変化をしてることが多いです。
なので6つのパターンを覚えて発音できるようになるだけで
リスニング力とスピーキング力が飛躍的に伸びます。
音声変化を習得するメリット
英語学習は才能の差ではなく、
知識の差によって英語力は磨かれます。
なのでリスニングしてるとき、
常に音声変化を意識して聞きとってみてください。
聞こえなかった英語でも、必ず聞きとれるようになります!
そしてスピーキングするときも音声変化を意識したほうが良いですが、
音声変化しないと伝わらないわけではありません。
もちろん音声変化した英語を喋れるようになると、
訛りのない英語になりますが、
純ジャパの僕らが100%キレイな英語を話せるようになるには、相当な時間がかかります。
キレイな英語を目指すよりも
まずはリスニング対策として
音声変化のコツを掴みことから始めましょう。
そっちの方が早いし確実に英語力は伸びます。
特にリスニングは年齢も才能も関係ないので、
いまから対策しても全然間に合います。
で、それぞれの音声変化のリスニング音声を用意したので、
1つ1つ確認してみてくださいね。
短縮
代表的な音声変化です。
英語の短縮とは、2つの単語がつながり、読み方を省略することです。
では短縮の代表的な3つを紹介します。
- be動詞や助動詞と主語の短縮
I am は I’m に、she will は she’ll に、they have は they’ve に短縮できます。 - be動詞や助動詞と否定語の短縮
is not は isn’t に、can not は can’t に、do not は don’t に短縮できます。 - 疑問詞と助動詞の短縮
what are は what’re に、where is は where’s に、how do は how’d に短縮できます。
短縮は、話し言葉や非公式な文章でよく使われます。
短縮の例文を練習する
短縮は、ネイティブは毎日使ってる重要なスキルです。
英語を自然に話すためにもぜひ練習してみましょう。
I’m going to the park.
(私は公園に行くつもりです。)
She’ll be back soon.
(彼女はすぐに戻ります。)
You can’t park your car here.
(ここに車を駐車することはできません。)
Where’s the nearest station?
(一番近い駅はどこですか?)
連結(リンキング)
音の連結とは、英語で隣り合う単語で発生する音声変化です。
どういう変化が起きるのかと言うと、
前の単語の語末の子音と、次の単語の語頭の母音がつながって、一つの音節のように発音されます。
例えば、keep an eye というフレーズでは、
keep の末尾の/p/と”an”の頭の/a/が連結して、
keep͜ an͜ eye と発音されます。
ちなみに以下の3つのパターンがあります。
- 「子音」+「母音」で音がつながる場合
- 「母音」+「母音」で音がつながる場合
- 「子音」+「子音」で音がつながる場合
基本として「語末の子音」+「語頭の母音」のときにリンキングします!
連結の例文を練習する
リンキングの知識がなくて、苦手意識を持つ人は多いです。
良いタイミングだと思ってぜひ練習してみてください。
She is a good friend of mine. → She͜ is͜ a͜ good͜ friend͜ of͜ mine.
I want to go to the park. → I͜ want͜ to͜ go to͜ the͜ park.
He has a lot of books. → He͜ has͜ a͜ lot͜ of͜ books.
What are you doing? → What͜ are͜ you doing?
脱落(リダクション)
脱落とは、前後の音に影響されて、特定の音が弱くなる/短くなる(聞こえなくなる)ことです。
専門的に言えば、前の単語の語末の子音が、次の単語の語頭の子音と同化して、発音されなくなる音声変化になります。
例えば、stop calling というフレーズでは、
stop の末尾の/p/が、calling の頭の/k/と同化して、
/p/の音は消失しています。
この法則は、3つのパターンがあり、
英語を速く話すために必要な技術です。
- 「破裂音」+「破裂音」で音が消失する場合
- 「摩擦音」+「摩擦音」で音が消失する場合
- 「鼻音」+「破裂音」で音が消失する場合
リダクションでは音が聞こえなくなるので、前後の単語や文脈から予測する必要があることもあります!
脱落の例文を練習する
脱落(リダクション)は完全に音が無くなるわけではありませんが、
聞き手からすれば消えたように感じることもあります。
ネイティブは自然に発音できますが、
日本人にとって少し難しいのでリスニング音声を何度も聞いてぜひ練習してみてください。
I ate dinner → I a dinner
Let me see. → Lemme see
last summer → las summer
May I have him name? → May I ave im name
同化(アシミレーション)
単語がくっついて、まったく別の音に変わってしまう音声変化です。
しかし言いやすい音声変化なので、一般的に広まっており、
歌詞や小説にも使われる表現で、くだけた会話にはよく使われます。
さらに一般的に使う3つのルールもあります
- 逆行同化(Regressive assimilation):後ろの音が前の音を変える
- 進行同化(Progressive assimilation):前の音が後ろの音を変える
- 相互同化(Coalescent assimilation):前後の音が合わさって新しい音になる
それぞれ1つずつ詳しく解説しますね!
逆行同化
「後ろの音が、前の音を変えてしまう」という同化です。
/t/ /d/ /n/ などの子音で終わる単語のときによく起こります!
逆行同化の例文を練習する
that pen ⇨ thap pen
good poem ⇨ goob poem
could come ⇨ coulg come
進行同化
「前の音が、後ろの音を変えてしまう」という同化です。
逆行同化よりも出現頻度は下がります。
後ろの単語がthe, this, that, theseなどのときによく起こります!
進行同化の例文を練習する
is that ⇨ is sat
Is that your dog? それはあなたの犬ですか?
tell them ⇨ tell lem
She tell them a funny story. 彼女は面白い話をした。
相互同化
隣り合う2つの音が「お互いに影響し合う」という同化です。
後ろの単語がy/j/で始まる単語のときによく起こります!
相互同化の例文を練習する
get you⇨ゲチュ
I don’t get you at all. 私はあなたのことを全く理解できません。
have you⇨ハヴュ
I want to have you by my side. あなたと一緒にいたいです。
miss you⇨ミシュ
I miss you so much. あなたがとても恋しいです。
help you⇨ヘルピュ
Let me help you with that. それを手伝わせてください。
弱形(ウィークニング)
「機能語」といわれる冠詞(「a」や「the」)や前置詞(「to」や「in」)、接続詞(「and」や「but」)などが弱く発音されて
あまり聞こえなくなる音声変化です。
弱形という名前の通り「弱く、短い発音」を意識しましょう!
弱形の例文を練習する
I have a dog and a cat. (私は犬と猫を飼っています)
弱形の a は「ァ」、and a は「ェンダ」のように発音されます。
She is going to the park. (彼女は公園に行くところです)
弱形の is は「ェズ」、to は「トゥ」のように発音されます。
He gave them some books. (彼は彼らに本を何冊かあげた)
弱形の them は「ェム」、some は「サム」のように発音されます。
弱形の2つのコツは意識すれば、リスニング力はグッと向上し、自然な英語を喋れるようになります!
- ストレスはおかない
- いつもの半分くらいの短さで、ボソッと発音する
ラ行化(フラッピング)
破裂音の t が母音に挟まれたとき、t の後ろに l があるときは、
t の音が柔らかくなりラ行(L)もしくはダ行(D)に変化します。
専門用語では弾音化(フラッピング)とも呼ばれています。
アメリカ英語で顕著に見られる現象で、イギリス英語ではあまり起きません!
ラ行化の例文を練習する
take it easy ⇨ ティキリーズィ or ティキディーズィ
You can take it easy.(あなたは気楽にできるよ)
but I ⇨ バライ or バダイ
But I love you, so take it easy. (でも私はあなたを愛してるから、気楽にして)
wanted to ⇨ ウォン ティ ドゥ
He wanted to study harder. (彼はもっと一生懸命勉強したかった)
発音方法は、まさに日本語の「ラ・リ・ル・レ・ロ」とほとんど同じです。
舌の力加減などによって、ダ行っぽい音にもなります。
まとめ
ネイティブの省略は6つしかないので、
パターンを知ってるかどうかで英語力は雲泥の差になります。
実際に英語を話してみないと
スピーキングもリスニングも身につくのが遅くなりますので、
紹介した英語アプリを上手いこと活用して、
英語力の土台を固めてみてください。
この6つのルールを知ってると、
TOEICリスニングで満点を取ることも、
海外旅行したときにネイティブのリスニングを理解することも容易になります。
とはいえラ行化(フラッピング)で解説したように、
英語と言ってもたくさんの人が使用してるため、
音声変化が必ず起きるというものではありません。
基本を押さえることはマストとして、
例外もあるんだ、ということを知りましょう。
ぜひ6つのパターンを知るところから始めてみてください。
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