【超簡単!】英語には算数のように公式がある

こんにちは、ベルです。

 

僕は
英語を教える資格TEFL/TESOLを取ってから
2000人以上に英語を教えてきました。

自分で言うのは何ですが、
教えた人数は日本のなかでも
トップクラスだと自負しています。

 

インターネットを通じたおかげで
地元で英語の家庭教師をやっていた頃よりも
ケタ違いの人数を成果に導くことができました。

そして昔から僕は一貫して、
英語は「算数と同じだ」ということを言い続けてます。

なぜならこれがネイティブの英語感覚だからです。

 

 

どういうことかというと、
次の図のように英語ってのは「足し算」する言語なんです。

 

「青色」は、必ず必要になる部分で、
「グレー」は伝えたいときに、次々に足し算していく。

まさに算数と一緒です。

 

この足し算という感覚は、
自信をもって英語を使うために
必須レベルなので生涯レベルで役立つことかと。

忘れないようにしましょう。

 

 

足し算?と思ったかもしれないんですが、
英語って、世界中にある言語のなかで
ほんと簡単なルールなんですよ。

日本語ですら「ぼく」「おれ」「あたし」など性別によって分かれてて難しい言語なのです。

 

しかし英語にはこういった複雑さがまったくありません。
算数みたいに英語を足し算して、
後出しジャンケンのように言いたいことを後出しできるわけですからね。

 

だから世界中の言語と比較すればマジで簡単です。

なので、英語は足し算するんだ、
というルールをまず押さえておいてください。

 

では例文を紹介すると、

Australian newspapers carried sensational articles on Japanese cruelty to dogs.
(↑分からない単語があっても大丈夫です)

 

今回は英語感覚を知ってもらうため、
ちょっと長めの文章を選びました。

この例文での目的は、
「主語と動詞」そして「足し算」の発見です。

 

英語ってのは「主語と動詞」によって意味の核(コア)が作られます。

だから例文をとおして、
主語と動詞を見つけるトレーニングをしましょう。

 

 

「文法以前」に主語動詞を明確にすることは
ネイティブにとっては自然にやってることです。

なので主語と動詞がわかれば、
「誰が(何が)どうした」がわかり、
ネイティブに一歩近づいことになります。

 

「主語」とか「動詞」というと
なんか文法の授業みたいですが、
ほかに用語が無いのだからこればっかりはなんともできません。

 

 

では、さっそくネイティブにとっての当たり前を
4つのステップにわけて解説していきますね。

 

1.「主語」というのはその文の主役

つまり主語は

「文のはじめに出てくる、前置詞(on等)のついていない名詞」

となります。

ポイントは、「前置詞がついていない」というところです。

 

 

裸の名詞といってもよいかもしれません。

ですから、今回の文の主語はAustralian newspaperですね。
これが今回の主役。

 

2.動詞はcarriedです。

英文は1つなのに動詞が何個もある場合があります。

複数あるとき、主語に対応した動詞をさがすのって
すこし大変だったりしますが、
今回は動詞1つなのですぐに見つかりました。

 

ちなみにネイティブは、三単現のsを忘れるなど、
文法を間違えまくってます。(笑)

僕らが英語のテストを受けると、「×」を付けられて減点ですが、
会話においてそれは些細な問題だからです。
つまり枝葉。

 

そこを丁寧に話すよりも、
後ろの足し算を重要視してるのです。

 

3.動詞の目的を把握する。

Australian newspapers / carried
(オーストラリアの新聞が/報じた)

これが【主語】/【動詞】
という形ということはわかりました。

 

そして、動詞があるということは
【目的】となる語があるということです。

目的語は sensational articles です。

 

 

Australian newspapers / carried / sensational articles
【主語】/【動詞】/【目的語】
(オーストラリアの新聞が/報じた/衝撃的な記事を)

ということがわかりました。

 

実は、この主語+動詞+目的語だけでも意味は通じます。

 

ただ、具体性がまったくありません。
どこの?どんな記事?といろいろ疑問になりますよね。

 

だから足し算のように情報を付け足していきます。

 

4.足し算して具体的な情報にする

具体的にするために、

on Japanese cruelty to dogs.
(オーストラリアの新聞が/報じた/衝撃的な記事を/日本人の虐待についての/イヌに対する/)

という情報が足されました。

これで詳しい意味になりましたね。

 

あくまで長くなるのは、
コミュニケーションのミスを減らすため、
そして自分の気持ちを伝えるためです。

 

繰り返しますが、
この付け足した情報は無くても意味は通じます。
場合によっては短い英文のほうが良いこともあります。

なので自分の想いを英語でパッと伝えたいなら、

「主語」+「動詞」+「目的語」
まずはこの組み合わせだけがパッと作れるようになればいいですよ。

 

 

でも、聞き手としては
物足りなさがあるから足りないところを
話す側が予想して足し算するのです。

そうして、ながーい1つの文章が完成します。

 

これが分かると英語って簡単に思えませんか?

 

初めから文法やら例文暗記やら
いろいろ複雑に考えちゃうから挫折しちゃいます。

認知言語学をベースとした英語感覚が分かれば
とてもシンプルですよ。

 

 

「主語、動詞、それ以外」で十分です。

 

 

僕みたいに洋書・学術論文ばかり読む人間には
もうちょっと必要ですが、
英語はたかが日常的に使うツールです。

 

中学生でも使っています。
「文法」は間違っても良いので、重要なところだけをしっかり押さえましょう。
極論言えば、中学レベル以上の文法は必要ありません。

 

 

以上、超重要な英語感覚の話でした。
足し算という考え方、かなり重要です。

 

まだ触りの部分だけの解説ですが、
細かく単語の意味もみていけば、
きっと今までと違った英語の世界が見えてくると思います。

 

 

本当は、もっともっと言いたいことはありまして、

to for の違い、on の意味、
5文型それぞれの感覚、
どの文型をテンプレにすると簡単に英語が話せるか、
本質を知れば、いかに学校で学んだことがズレてることが分かります。

 

一般的によくある
参考書やLINEの中には、
とても参考になるものがありますよね。

でも、ほとんどが「日本語訳」を載せて
安心しきっているようです。

 

内容が素晴らしいだけにそこが残念でなりません。

 

ですが、厳しく言えば
英語感覚について詳しく解説しないから
いつまでも英語の「気持ち」が伝わらないんですよね。

 

あなたが悪いのではありません。
提供している側に問題があるわけです。

 

もっと認知言語学をベースとした英語感覚が日本に広まってほしいなと願うばかりです。

とはいえ、「足し算」ということを知って頂きたいので、
今回はとりあえずここまでにします。

 

 

では、おわり。

 

 

 

P.S.

今日のLINEコラムの感想と一緒に
連絡をくれるととても嬉しいです!

 

一言でもしっかり読んでますので、
どしどし気軽に送ってください。

 

 

P.P.S.

 

今日のLINEコラムは長くて大変だったと思いますが、
しっかり目を通せば
構造的に英語を見る力が確実に上がります。

 

英単語の意味も含めて理解すれば
さらに効率が上がって上達していきます。

 

 

理解するために
このLINEコラムを一回読んだくらいでは
おそらく足りないはずです。

 

できれば印刷するなど、
少なくとも5回は読むようにしてくださいね。

高いお金を払って教材を買うくらいなら、
今日のLINEコラムを完璧にした方が
100パーセント英語力がつきます。

 

これは僕の講師生命をかけて断言できます。

 

次回もLINEを読んでくれる読者さんに、
英語を話す喜びを届けていきますね!

 

では!